新年明けましておめでとうございます(年頭所感)

平成29年 年頭所感

   nentousyokan

   新年あけましておめでとうございます。
 皆様方には、輝かしい新春をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
 昨年の11月1日、当商工会議所は第18期となる役員の改選があり、新体制となって新年度を迎えることとなりました。会員及び市民の皆様には、日頃の事業活動に対するご支援ご協力に、衷心から感謝と御礼を申し上げます。
 さて、現下の企業を取り巻く経済情勢は、昨年11月の米国次期大統領決定後、それまでの円高・株安が一転し、米国経済に対する期待感から円安・株高傾向が続いておりますが、就任後の国内経済にどのように影響を及ぼすかは注視する必要があります。
 また、東日本大震災と原発事故から6年目を迎えようとしておりますが、取り分け原発事故による風評被害は今なお残っており、国・県による取り組みに期待しつつ、その克服のためにも福島県商工会議所連合会並びに関係機関団体等とともに関連する諸対策を進めて行かなければなりません。
 当商工会議所は、これら当面する問題及び今後の諸課題に対処するべく、今18期から8ヵ年を目標とする中期行動計画(ビジョン)を策定し、これに沿って毎年度事業計画を立て、施策を講じて参る所存です。
 新年度はその初年度にあたり、中期行動計画策定と新年度事業計画を並行して進めて参りますが、最重点は「中小企業・小規模事業者の活力強化」であり、事業再生・生産性向上に向けた支援に努めることです。これは商工会議所の使命でもあり、経営支援、金融・税務・経理のほか事業承継、創業支援等の相談を通し、地域経済の活性化推進のために積極的に取り組んで参ります。
 また、年々人口減少が進み、地域経済の縮小と地域活力が低下しており「地域の振興及び地域づくりの推進」に資することも商工会議所の重要な役割とするところで、本年は昨年までの「ふくしまDC」や「インバウンド」の実績を踏まえ、今後を見据えた持続性のある観光戦略のほか、秋の菊人形・紅葉シーズンの「スタンプラリー」や市と連携した「プレミアム付共通商品券発行」、「二本松の匠・ブランド化推進」イベント等を予定し、一層の誘客促進と街なか回遊による地域活性化を推進するとともに、婚活やワーキングホリデーなどの定住促進施策を実施し、地域が将来にわたり持続できるよう真の地方創生に取り組んで参ります。
 これら施策は、当商工会議所のみでできるものではなく、企業・事業者並びに地域住民のご理解を得ながら専門家及び関係支援機関等とも連携を図るとともに、政策提言なども行いながら進めて参ります。
 二本松商工会議所は、本年も現実の社会情勢を見据えながら、会員事業所の拠りどころとなり地域住民の皆様のご期待にお応えできるよう『信頼され、頼られる商工会議所、無くてはならない商工会議所』として努力して参りますので、本年も関係皆様の一層のご指導とご協力をお願い申し上げ年頭の挨拶といたします。

二本松商工会議所 会頭 山口 純一