事業報告・決算の概要

令和2年度事業報告・決算の概要

 当商工会議所は、令和3年5月25日に開催した第104回通常議員総会において、次のとおり令和2年度の事業報告及び収支決算が承認されましたので、その概要を掲載いたします。

令和2年度事業報告総括

 はじめに、昨年度の社会・経済状況についてです。新型コロナウイルス感染症は、人々の本質的な行動を制限し日常生活を混乱に陥れると共に、経済においても、先行きの不安と不透明感が円滑な生産・流通・消費の妨げとなり、GDP(国内総生産)を後退させました。加えて、度重なる自然災害の発生とその克服に向けての対応を余儀なくされた年度となりました。
 このような中、当所では、計画変更を強いられた事業もありましたが、令和2年度事業計画に則り、「持続性のある地域経済の活性化」と「地元事業者の経営基盤の強化」を活動計画の柱に据えて各種事業に取り組んで参りました。
 令和2年度の主要な事業概要については、次のとおりです。
 先ず、新型コロナウイルス感染症と自然災害等の対応についてです。「新型コロナウイルスに関する経営相談窓口」では、令和2年4月から国・県・市からの各種給付金や助成金等にかかる申請支援及び運転資金にかかる融資の相談を実施しました。また、「令和3年福島県沖を震源とする地震による災害に関する特別相談窓口」を開設し、被害状況の把握に努めると共に支援策にかかる相談を受付けました。なお、コロナ禍並びに自然災害の状況を踏まえ適宜、国・県・市に対しての情報交換並びに要望活動を行いました。
 次に、当所の組織・財政・運営の強化についてです。最も基本となる会員増強対策では、創業支援や相談業務等を通し24会員の増となったものの廃業などによる退会が24会員あり、結果として特別会員を含め850会員となりました。
 次に、会員事業所への経営基盤支援と地域経済活性化対策についてです。経済産業省の認定を受け3年目を迎えた「経営発達支援計画」の遂行状況にあっては、第三者による事業評価において、実施効果があったとの高い評定を受けました。また、当所における事業継続力計画(BCP)を策定し、組織の強化に努めると共に、令和3年4月1日からの5カ年を実施期間とする「事業継続力強化支援計画」を当所とあだたら商工会並びに二本松市との3者で共同作成し、県内第一号となる認定を受け、事業者の有事にかかる支援体制等の構築に努めました。また、地域経済の活性化においては、市との連携のもと創業支援空き店舗等活用事業の促進を図り、新たに6件を創業に導きました。更に、3,000件弱に及ぶ巡回相談と窓口相談を実施し、経営指導に当たりました。
 次に、地域物産・観光振興にかかる事業についてです。「二本松酒まつり」などの事業がコロナ禍の影響で中止せざるを得なくなりましたが、「2020・秋の陣オールにほんまつスタンプラリー」や「生活応援・プレミアム付商品券」事業では、前年度を上回る応募総数となり好評を博しました。また、「第4回にほんまつ菓子博」や「第25回二本松の家具まつり」は、3密を避けての会場設営で開催したところ、結果として来場者の増につながり、今後の事業運営にかかる前向きな材料となりました。

 なお、収支決算につきましては下記PDFファイルをご覧ください。